努力で成れる!良い上司、好かれる上司、憧れられる上司。
上司として部下がどう思ってるのかなぁ、上手くできないなぁなどとお悩みの方、ぜひ私の経験値をご参考くださいませ。
私は元、中間管理職。課長という役職でした。
部下も上司もいた中で、どちらにも良い評価を求めながら頑張りました。
部下を分かっている良い上司、上司が求めることを理解して動く良い部下、これを演じられていると思っていたのですが、結局は自己評価でした。
なぜ良い上司になる道を見失ってしまったのか。
なぜ好かれる上司になれなかったのか。
なぜ憧れられる上司になれなかったのか。
実は簡単でシンプルなことでした。
①理想の上司になれない原因を知る
②理想の上司像を正しく描く
これだけです。
詳しく説明していきます。
理想の上司になれない原因を知る
理想と現実とは違う。
よく言われていることです。
こと、人との関わりでは相手の気持ち等あるため、思い通りに進むことは少ないです。
まず理想を突き詰めるのではなく、理想を突き詰めるための障壁や弊害などを理解することが肝要だと思います。
自分の理想の上司像と、部下の理想の上司像は違う!
自分が上司へ抱く良いところと悪いところ。
もし自分が上司となったら、その良いところをさらに伸ばして悪いところを無くしていけば…と思うのですが、現実上司になったら上手くできません。
自分の理想の上司像と部下の理想の上司像は異なるからです。
すべての部下に理想の上司像を聞いて演じたとしても、やっぱり不満は出ます。
なぜなら、部下は本音を話してはくれないからです。
部下も評価が大事。基本、上司に合わせた対応をします。
文句が出るほどではないにしろ、ストレスは抱えることになります。
これが数人部下が集まると共通の不平・不満になります。
自分の理想の上司像と部下が考える理想の上司像は違う、これを腹に落としましょう。
【対上司編①】理想の上司になれない
組織では双方向に評価されている
上司は、部下からの評価・信頼を得ることは良質な業務を行う上で必要不可欠です。
部下が業績を上げてくれることが上司の手柄・結果になります。
その上司にも上司がいるので、この関係は一蓮托生です。
平社員・係長・課長・部長 などがそうです。
部下からの評価を上げることと上司からの評価を上げること、双方が必要です。
双方の評価を上げないと、給与は増えませんし役職も上がりません。
あなたの上司も、そのまた上司の評価を気にする必要があるのです。
勤続年数で少しずつは給与が増え、大きな責任を負いたくないから現状維持で良いという方もおられます。
私は、自分が少しでも評価をされることで部下の給与を上げたり役職を上げられるようになることが上司の役目だと思っていましたし、多くは給与は増やしたい=増やすためには役職を上げる必要があるので、その観点で書いてます。
【対上司編②】理想の上司になれない
上司は、自分の上司のやり方・考え方を重んじるようになる
役職は役割であり、部長も平社員も偉いとか関係なくその役割で精一杯すれば良い。
よく聞きますが、これは綺麗事であり、実際にはやっぱり役職が高い方が力を持ちます。
そのため、課長であろうと部長の評価を気にする必要があり、部長やその上の上司のやり方や考え方を取り入れることとなり、部下を軽視してしまった上司になると思います。
正社員の部下を持つ上司になるには、通常ある程度の勤続年数が必要であり、その年齢になると、結婚や住宅ローンなどお金が必要な年齢となっていると思います。
お金がもっと必要となる立場の方が多いという前提ですのでご了承ください。
これは当たり前で、上司は、自分のやり方や考え方を真似してくれる部下が可愛い。
上手く真似できなくても、やろうとしているだけで安心と信頼をその部下に持ちます。
給与を増やしたい、役職を上げたいとなれば、当然上司に嫌われるようにはしたくない。
いつも上司から叱られたり嫌味を言われたりは誰でも嫌なはずですから、当然ですね。
その上司の人格にもよりますが、組織である以上概ね仕方のないことだと思います。
※日本以外なら違うと思いますが。
何にでも反論したり言ったことを実行してくれない部下は、やっぱり煙たくなる。
【対部下編①】理想の上司になれない
目線が部下に向いていない上司になってしまっている
部下が求める上司はどのような人か。
自分だったら…と考えてしまったり、同じ役職同士で考えたり。
本来、部下が考える理想の上司がその人のはず、が忘れてしまっていることがあります。
対上司編もそうですが、知らずに部下を軽視してしまうことが多々あります。
部下の評価も大切ですが、部下の評価よりも上司=会社の評価の方が必然ウエイトが重い。
ウエイトの重い方を優先してしまい、部下の理想の上司像と乖離してしまう。
部下の表情を見たり、その部下の仲間に話を聞いたりして、部下が今どのような状況にありどのようなことで悩んでいるのかなど、部下を精一杯その場だけでも向き合うことが大切だと思います。
部下が心を開かないのではなく、この上司に話しても仕方ないと思われてしまうことが反省です。
【対部下編②】理想の上司になれない
部下の理想の上司像を忘れている
ここでは、一般的に言われていることを挙げてみます。
・誰彼に悪口を言わない
・いつも機嫌が良いor一定(ある時は笑顔である時は怖い顔ではない)
・話しやすく相談しやすい
・現在の役職を守ってくれる
・褒めてくれる
・会社への評価を上げてくれる
ざっとこれくらいだと思います。何て簡単なことだ!と思いませんか。
ですが、これが部下目線からはできていないと思われていることが多いです。
【ここまでのまとめ】理想の上司になれない原因を知る
対上司では
組織では双方向に評価されている
上司は、自分の上司のやり方・考え方を重んじるようになる
対部下では
目線が部下に向いていない上司になってしまっている
部下の理想の上司像を忘れている
どうすれば良いか
【対上司】先送りにせず質問して答えを出すことが大切
私が怠ったことは、上司の言っていることに分かったフリをしたことです。
アホな奴だな、面倒臭い奴だな、と思われたくないし。
言ってることは分かるから、やるだけだ…と。
ここが違った、ととても反省です。
・上司が求める仕事のやり方、考え方をしっかり理解する
・理解できないことはさらに質問して納得する
・その上で、自分のやり方や考え方が違いその通りにできそうもなければ相談する
・できないではなく、どうしたらできるのかを教えていただく
要は、部長と目線合わせをしなくてはならなかった。
自分の理想の上司像がありながら、その違いを部長に相談せず、勝手に真似てしまっただけのコピー上司になった…
上司は、自分のやり方や考え方を真似してくれる部下が可愛い ですし、質問や相談をしてくれる部下も可愛い ものなんです。
部長という上司の考え方・やり方は、部長の立場で必要だから。
それと、自分の仕事のやり方や組織人としての考え方を相反して考えるのではなく、
自分ならどのようにできるのか、ということを考えて改善できなかったのです。
自分一人で悩んで考えるのではなく、教えを乞うという姿勢が大切だったのです。
【対部下】部下を真正面から見つめる
部下の役職は、上司の私は経験済み。
ですから、失敗する場面やパターン、悩むであろうケースはかなり分かると思います。
したがって、原因も答えもある程度分かります。
ですが、当事者の部下はどうして良いか分からず眠れない夜もあるかも知れません。
それなのに、原因と答えが分かるので、上司としては部下ほど重要な問題ではありません。
私の経験ですが、私は店長になり、アルバイトから不満が上がりました。
初めての店長で、自分では頑張っているつもりでしたが、店長の仕事を覚えることに精一杯で、備品の発注やアルバイトからの相談を忘れることが多々ありました。
その都度謝りましたが誠実さがないと言われたり、そんな私に相談しても仕方ないと思われ相手にされなかったりしました。
私も頑張っているだから理解してくれと心で思っており、実際一杯一杯でした。
アルバイトから信頼されてないことが分かり、とても辛かったです。
そんな時にアルバイトが私の上司に報告し、すべて事実なので叱られました。
叱られた後に、初めての店長は誰でも同じようになる。誠心誠意アルバイトに謝罪をして頑張れば大丈夫!と言われました。
この一言で、私はその上司に今後相談することはありませんでした。
私を見てないし、私の気持ちを分かっているようで分かってないと思ったからです。
この人に言っても、アルバイト側に立っている人だからと、不信感すら持っていました。
この経験を経て、私はその上司と同じ役職になったのに、同じことをしていました。
部下の話を聞くということが、全くできていなかったのです。
同じようなことがあって大失敗したなぁ。あの時は本当に辛かった。
悪いのは私だけど、誰でも良いから私の気持ちを聞いて欲しい。
ただそれだけしてくれたら、私はその上司をずっと尊敬していたことでしょう。
ここまで理解されたなら、いよいよです。
【まとめ】理想の上司像を正しく描く
対上司には
上司のやり方と考えを知り、理解し、自分のやり方と考え方の相違点を見つけ、上司の言っていることと私の言うことが一致するようにする。
自分流(我流ではなく)で、自分に合ったやり方を上司と相談しながら作り上げていく。
違うと思われたら適時指導をお願いし、不明なことがあれば相談する。
教えを乞うことを繰り返すことです。
対部下には
例えば、月に一度の面談などを実施して、真剣に向き合う時間を設ける。
真剣に向き合ってくれてるんだと思ってくれる時間を設ける。
スタンスは、常に部下が主役。
主役が疲れてないか、悩んでないか、楽しいことは何なのか、常に部下が元気で楽しくいられることを頭にイメージしながら向き合うと、自ずと上から目線がなくなります。
また、特に大切なのは、部下からの提案を常に受け入れることです。
結果的に無理な提案だとしても、まずは受け入れて一緒に考えてみる。
部下の提案は、実現不可能だったり現状無理だったりすることが多いのですが、この提案こそが宝だったりします。
99は愚問だとしても、1がその後のアイデアに繋がるヒントだったりは良くあります。
このように対応していると、部下が冗談を言ってきたり、私に直してほしいことを言ってきたり、間違いを正直に話してくれたり、そして相談をしてきてくれるようになります。
上述の【対部下編②】理想の上司になれない で挙げた項目は、実は行動の結果です。
真剣に考えて向き合ってくれているという言動の結果です。
上司と部下の間に挟まれて、その立ち位置は複雑に思いがちです。
また、アルバイトなどの正社員以外とに挟まれると、ますます複雑に思えます。
でも、上司との向き合い方、部下との向き合い方を分けて考えることで、実はシンプルだったのですね。
※アイキャッチ画像は、PAKUTASOさんサイトから。いつもありがとうございます。
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